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5/3 04:37 UP! 世界記録 KIRITO(キリト)(26)

KIRITO(キリト) 世界記録
ある晴れた日の夕方。昨日購入した新しいシューズを履き、いつものように公園のランニングコースへ走りに出かけた。休日ということもあって同じように走っている人はかなりいるようだ。
今日はやけに後ろから人に抜かされる。普段抜かすことはあれど抜かされることなど中々ない。少し癪だがまあそういう日もあるのだろう。
ただ1つ、抜いてくる人がみんな全力で走っているという点が気になる。そのペースではもたないだろうに。
そうこう考えていると後ろから大きな音が聞こえてきた。
"ざーー"という地面を打つ音。
嫌な予感がした。まさかと思い後ろを振り返る。なぜそんなにみんなが全力で走っていたのか合点がいった。
雷雨とともに大雨が迫って来ていたのだ。気がつくと僕も全速力で走っていた。新しいシューズを汚すわけにはいかない。
この先に屋根があるのは知っている。とりあえずそこを目指そう。おそらく皆んなもそこを目指しているのだろう。
そうは言っても絶妙に距離がある。後ろを確認したがかなりのスピードで迫ってきている。
余計な事は考えるな、スピードを上げる事だけに集中しろ。
この瞬間だけはボルトより早かったに違いない。今度のオリンピック出場しようかな。
1人、2人とさっき抜かされた人達を追い抜き、更に何人も抜きギリギリのところで無事ゴールまで辿り着いた。
達成感が半端じゃない。それに僕は雷雨と勝負をして勝利したのだ。こんな嬉しい事はない。
天気予報はしっかり確認してからこれからは外出しようと心に刻んだ。

追伸:
手ぶらで出かけた僕は結局この後雨の中をずぶ濡れになりながら帰宅する事になるのだがこの時の僕はまだ知らない。
 

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