12/12 22:30 UP! DONT SLEEP, THERE ARE SNAKES MIO(ミオ)(24)
最近というか、大学生のころから地味に読み続けているジャンルがありまして
それは言語学
自分は理系だったので「計算言語学」というのを少し勉強しておりましたが、今回の内容は結構、文化人類学に近いものです
当時、自分は天文系の学科にいましたが、それは一つの考えがあってやっていたこと
「世界」について知るのは物理学なのですが、人や文化その表象そのものも「独自の世界」であるし、何より言語は(そして数学という高級言語は)世界を表すものに他ならないので、言語学も並行して勉強しておりましたわな
今日はピダハンという部族が使う言語についてのお話をちょろっといたします
ピダハンという部族は世界で一番幸せな部族という風に言われておりまして、今読んでいる本で解説されているのですが
もともとは「天国に救いを求めず、地獄に絶望もしない」独自の哲学を持つ部族というのが、幸福論的に気になるなと思って読み始めたのですが、説明が一つ一つ組み立てられていて、これは文化人類学を言語学や一つ一つの要素から丁寧に、30年取材を続けて得たものをまとめたものということで
すごい面白いんですね
言語学プロパーワイとしてはかなり興味深し
もともとは、著者はキリスト教の伝道者としてブラジルから近くのピダハンという部族を訪れます
最初は自身を指さして名乗ることによって、だいたいの言語学のフィールドワークは始まります
どれが主語で、どれが動詞で、どれが目的語なのか
だいたいの言語はSOV(動詞+目的語+動詞)で構成されているのですが
(「私はパンを食べる」、のようにね)
それを最初に探し出すのはパズルを解くみたいで面白いだろうなと
地球どこに行っても共通な、物を投げたり、落としたり、そういった動詞を結び付けてパズルを解くように言語について調べるのはすごく面白いと思うんですね
自分は音声学はペーペーなのですが、国際音声字母とかで「これ○○の発音と似てるな」というふうに文字一つ一つから解いていくのはかなり気が遠くなりますが、面白いだろうなと
そして自分が興味深いなと思ったのは、ピダハンという部族には交感的言語使用がないこと
つまり、「おはよう」「おやすみなさい」「ありがとう」「さようなら」のような社会や人間同士の関係を維持するために使われる言葉、相手を認めたりす尊敬する役割を持つ言葉がないということですね
物々交換はあくまで数の確認をするに限り、「とってきてくれてありがとう」だとか、そういった言葉がそもそも存在していないということです
面白くない?
たしかに「ありがとう」とか「さようなら」とかは新しい情報を提供するというわけではないので、特に必要とされない、交話
英語圏でも、「アメリカ人は’’ありがとう’’を言いすぎる」とか言いますしね
何かがあるんやろうな~と思いながら読み進めております
ピダハンのお話は今日はここまで
で、ですね 自分は「さようなら(左様なら)」という言葉がかなり好きでして
「またね」のほうが再び会えそうでいいよなとかよくみなさま言いますし
中国語にも別れの言葉として「再見(つぁいつぇん)」というのがあります、再び見えるってのが別れの挨拶なの、いいよねえ
なかでも、Goodbyeという英語が自分のお気に入りでして
Goodbyeの由来というのは「God be with you(神があなたのそばにありますように)」
スペイン語のadiosだとかフランス語のadieuも同じ感じなのですが
結構重々しいし、bye!っていうことが大多数ですが、祈りを込めた言葉
神という概念を持つ私たちの文化圏ならではの交話的な言葉ですわな
おおきに
それは言語学
自分は理系だったので「計算言語学」というのを少し勉強しておりましたが、今回の内容は結構、文化人類学に近いものです
当時、自分は天文系の学科にいましたが、それは一つの考えがあってやっていたこと
「世界」について知るのは物理学なのですが、人や文化その表象そのものも「独自の世界」であるし、何より言語は(そして数学という高級言語は)世界を表すものに他ならないので、言語学も並行して勉強しておりましたわな
今日はピダハンという部族が使う言語についてのお話をちょろっといたします
ピダハンという部族は世界で一番幸せな部族という風に言われておりまして、今読んでいる本で解説されているのですが
もともとは「天国に救いを求めず、地獄に絶望もしない」独自の哲学を持つ部族というのが、幸福論的に気になるなと思って読み始めたのですが、説明が一つ一つ組み立てられていて、これは文化人類学を言語学や一つ一つの要素から丁寧に、30年取材を続けて得たものをまとめたものということで
すごい面白いんですね
言語学プロパーワイとしてはかなり興味深し
もともとは、著者はキリスト教の伝道者としてブラジルから近くのピダハンという部族を訪れます
最初は自身を指さして名乗ることによって、だいたいの言語学のフィールドワークは始まります
どれが主語で、どれが動詞で、どれが目的語なのか
だいたいの言語はSOV(動詞+目的語+動詞)で構成されているのですが
(「私はパンを食べる」、のようにね)
それを最初に探し出すのはパズルを解くみたいで面白いだろうなと
地球どこに行っても共通な、物を投げたり、落としたり、そういった動詞を結び付けてパズルを解くように言語について調べるのはすごく面白いと思うんですね
自分は音声学はペーペーなのですが、国際音声字母とかで「これ○○の発音と似てるな」というふうに文字一つ一つから解いていくのはかなり気が遠くなりますが、面白いだろうなと
そして自分が興味深いなと思ったのは、ピダハンという部族には交感的言語使用がないこと
つまり、「おはよう」「おやすみなさい」「ありがとう」「さようなら」のような社会や人間同士の関係を維持するために使われる言葉、相手を認めたりす尊敬する役割を持つ言葉がないということですね
物々交換はあくまで数の確認をするに限り、「とってきてくれてありがとう」だとか、そういった言葉がそもそも存在していないということです
面白くない?
たしかに「ありがとう」とか「さようなら」とかは新しい情報を提供するというわけではないので、特に必要とされない、交話
英語圏でも、「アメリカ人は’’ありがとう’’を言いすぎる」とか言いますしね
何かがあるんやろうな~と思いながら読み進めております
ピダハンのお話は今日はここまで
で、ですね 自分は「さようなら(左様なら)」という言葉がかなり好きでして
「またね」のほうが再び会えそうでいいよなとかよくみなさま言いますし
中国語にも別れの言葉として「再見(つぁいつぇん)」というのがあります、再び見えるってのが別れの挨拶なの、いいよねえ
なかでも、Goodbyeという英語が自分のお気に入りでして
Goodbyeの由来というのは「God be with you(神があなたのそばにありますように)」
スペイン語のadiosだとかフランス語のadieuも同じ感じなのですが
結構重々しいし、bye!っていうことが大多数ですが、祈りを込めた言葉
神という概念を持つ私たちの文化圏ならではの交話的な言葉ですわな
おおきに
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