時は令和、名はタイセイ。

時は戻り、江戸時代。
乗り移りし霊は田舎町の気前の良い陽気なおっちゃん。


そこにゃあ、べっぴんさんがようつこうてた指切りげんまんという風習があったそうな。

意味っつうたら

「あなただけは特別です。この想いは変わりません」

だそうな。

ほんだら、わしはこう思ったさかい。

なんやそらあ、現代では針千本飲ます言うとろうが。

昔の思想は素敵っちゅうことかいな。

そう思ったっちゃけど

ちごうた。


げんまん。漢字にして拳万。

意味は握り拳で10000回殴る。


こらあ、おったまげたわい。

昔も今も女性は強いっちゅうことや。

男は尻に敷かれるくらいがちょうどええんや。


でも男にもこう思う時があるんや。

尻にも敷かれるのも、敷かれたレールに沿うのも争いたくなるもんなんや。


自分の道は自分で決める。

これが一番。


おっちゃん

完