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~変われた男~第9話
山口秘密基地のセラピスト
"カナエ" が持っている、
もうひとつの顔…(いや、むしろこっちが本垢)
それはなんと、西日本大手のサロン
"アエロヒメコ"の美容師だった…。
今日はそんなカナエのもとに、
同じ基地の新人・真太郎がお客としてやってきている。。
…。よし、だいぶ抜けてきたな。
1度流してからもう1回カラー塗るからね^ ^
("抜けてきた" とはブリーチの効果で
髪の毛が黒→金髪へ変化していくこと。)
「あの…カナエさん。。俺このあとバイト入ってるんスけど…それまでに終わりそうですか?」
マジか!?オッケー急ぐね。。
タクミ〜!巻きでお願い☆
了解です^ ^♪
後輩アシスタントのタクミと連携して
真太郎の髪にカラー剤を塗り、
その後1時間弱で仕上がった。
…黒髪でボサボサだった真太郎の髪型が
サッパリ短髪で女子ウケも良さそうな
アッシュになった。
さらにワックスもつけてもらい
爽やかなイケメンへと変身した。
「…す、凄い。髪型だけでこんなに変わるんスね。。」
そだよ^ ^。とくに男はショートにすることが多いぶん、顔の印象も髪型ひとつで結構変わるよな♪
今日は来てくれてありがとう!
カナエはそう言い残すと、
別のお客様の元へ行ってしまった。
カラーカットが終わった真太郎は
受付で会計を済ませる…のだが。
「大田様、ご来店ありがとうございました^ ^
本日はWカラーとカットで23,200円になります。」
(な、なぬ〜…
登録料からはじまり、服に髪の毛に…カッコよくなるのってカネかかるなぁ)
登録料だけで既にピーピーだった真太郎は、事前にバイト先から給料を前借りしていた。
お陰でなんとか払えたが、初期投資のリアルに相当面食らっていた。
サロンを後にした真太郎。
長州ライナーで湯田に戻り、チャリンコを飛ばして
ここからはファミマでのバイト。
「お疲れ様で〜す。」
「え…誰︎。。お、大田?!」
思わずファミマの店長が驚き
目を丸くした。。
「ちょっとイメチェンしてみましてね^ ^」
「変わり過ぎじゃろ!笑 一瞬誰かと思ったわ
まぁ、カッコいいし似合ってると思うよ☆とりあえずレジよろしく〜」
(早速いい反応あったな♪
この髪の毛にいつもの23倍もお金かかったし…とりあえずバイト頑張って稼ご…)
️真太郎はいつもは千円カットに行っていたぶん、23,200円は相当な痛手なのだ︎
️…。
「…お、もう20時か。。大田、後は任せて今日はもう上がっていいぞ〜」
「あ、ハイ!お先失礼します^ ^」
ファミマを後にして
真太郎はまたチャリンコを飛ばし
湯田セントラルタワーのB2F
"山口秘密基地"の事務所へと向かった。
ガチャ…「お、お疲れ様で〜す。」
「お!大田くんお疲れ〜☆
なんや、ちょっと見ないうちにカッコよくなったな」
久々登場の基地長。相変わらず陽気に挨拶をしてくれた。そして…
ガチャ…こんばんは〜♡
アレ‥基地長^ ^!…と。。どなた⁇
「美月…大田くんだよ」
「美月さん。俺です。真太郎です♧」
えぇ〜 真太郎クン?!
ぜんぜん分かんなかったぁ。。
ちょっとチャラいけど
前よりぜんぜんカッコいいんじゃない?
内勤の美月も入って来て
やはり真太郎の変貌っぷりに驚いた。
どうやらトレーニングひとつ、髪型ひとつで男の印象はだいぶ変わるらしい。。
「ところで、大田くん…セラピスト用の源氏名って考えてる?」
「基地長…それが、、まだコレと言った名前が浮かばなくて。。」
「おいおい〜。まぁそれも新人あるあるやな。
けどまぁ…晴れてイケメンに生まれ変わったわけだし
カッコいい名前考えようぜ」
え〜ワタシも一緒に考えた〜い♡
せっかくだから明るい名前がいいよね〜
「あ、あの…基地長?美月さん?!…」
またしても勝手に話が進められる。。
次回、~変われた男~第10話
[源氏名、どうする〜??]
公開をお楽しみに
山口秘密基地 叶