Xでいろいろなツイート(ポスト？)を見ていると、多くの人のいろんな意見や見方を知ることができます

最近見た中で面白い意見がありました

「本を読んだ→大事なことが3ページしかなかった」

なるほど、最近の方ならではの意見ですね

タイパ・コスパを重視するので、または忙しいので短時間でいろんなことを終わらせたい

だから大事なことだけ知ればよい

ところで本は一人の人間の人生に例えられることもあります

一つの本は一人の人間の人生そのものだということですね

もしそうならば、つまらない人間の大事な部分などたったの３ページ分しかないのでしょうか？

僕はそうではないと思います

意味がないように見える部分にも、後から見返せば大切なことが隠されているかも知れません

星の王子さまの中でサンテグジュペリは言っています

「本当に大事なことは目では見えない」

星の王子様という本の中でもっとも大事な一節かも知れませんが、なんとも皮肉めいていますね

この一節は本のたったの一行でしかないですし、ここがもっとも大事な部分でしょう

しかし本当に大事なことは、この一行を知ることではありません

星の王子様が様々な星を訪れ、学び、成長することで一つの真実に到達することがなにより尊いのです

確かに面白くない本もあります

中身の薄っぺらい本もあります

しかしそれをもって意味がないとは言えないのです

「知ること」は短時間でできます

特にITが発達した今日では、瞬時に膨大な情報を知ることができます

しかし「経験すること」は一瞬ではできません

時間をかけて色々な面から多角的にとらえることで初めて見えるものもあるでしょう

そしてそれを経験することこそが、本を読む意義の一つなのです

「大事なことが３ページしかない」と感じるのは、大事なことに気付けるだけの土壌がないとも言えます

本のせいばかりではなく、読む側の問題でもあるのです

それに気づけない人の方が、むしろ面白くもなければ薄っぺらい人間だと断じられることもあるかも知れませんね

本当に大切なことは目では見えない…

なるほど、深い言葉ですね

それではまた。