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【第八回】「プロすごい」
はいどうも光圀です。
「プロはすごい」
今日、僕は本日前髪カットを失敗した。
夏になり、かなり暑くなってきた。欧州でも入道雲が垣間見えるようになった。
心なしか頭部が熱い。
「髪、伸びたな。」
前に切ったのは4月だったか。
帰国は7月。残り1ヶ月。ちょうど目にかかる位。
さすがに前髪長めが好きな僕でも、前髪が邪魔だなって思ってくるレベル。
長さで言うと「バッハの旋律を夜に聴いたせいです」のミュージックビデオに出るサカナクションVo:山口一郎の前髪よりちょい長い位。
僕は悩んだ。
後1ヵ月で帰国だ。しかし、このタイミングで髪切りに行くのバツが悪い。
なぜなら、現地の散髪店もあるんですけど、みんななぜかフェードカット。
ジェントルマンを売りにするのもいいが、ビートルズ宜しくマッシュヘアのことも考えて欲しい。
ロックンロールはどこ行ってもマイナーで大衆ウケはしないらしい。
昔のバイト先のガン黒でよく飲むマッスルな先輩を思い出した。
サイダーが飲みたくなった。
日本にいたときは行きつけのお店があり、身も心も任せて安心して美容院にて過ごすことができた。
故に後ちょっと待てば安心な店に戻ることのできる中、テイスト合わない異国の店に髪を任せるのは気が引けたのだ。
ところで、結構僕はめんどくさがり屋。
シンプルな生活を送るのが好きだ。
その点、髪を切りに行くのは面倒が付きまとう。いわんや知らない店をや、だ。
わざわざ何週間か前に間に予約を取る。
結局シャワーしてもらうけど汚いの嫌だし髪洗う。
当日に伝える髪型を準備をする。
加えて、眼鏡の僕は眼鏡無しで何も見えない中、拘束されると言う。
ちメガネの人あるあるかと思われる。
どうしていいかわかんないタイムが訪れる。
散髪中も、気を遣い、スマホ見るのも気が引けるというものだ。
しかし、話をするにも薄っぺらい身の上話くらいしかすることもなくとてもAwkward である。
美容師さんはコミュ力高いから話してくれるんだけど、その気遣いが自分のコミュ障を逆説的に際立てている気がして、どうしようもない。
ゆえに、僕の指名する美容師さんは無口な職人タイプが多い。
一度都内のいい感じの美容室のイケイケな担当に当たったことがあったが、髪切ってるときに永遠に話しかけてきて下さったので終わりの頃には、愛想笑いでいつも使わない表情筋がつっていた。出来が良いのが救いだったが長居は厳しい場所と判断し、リピートはなかった。
セラピストとしての対応も鏡である。
よくある話だが、関東人は去り際にクレームを言わない。
とあるが、自分全くのそれではないかと。
関東人特有なのだろうか。僕はお節介ができない。
お節介とは相手の領域に踏み込んで自分を押し付ける行為だ。
これは行動の押し売りに他ならない。
欲しくもないタイミングで人に営業する可能性があるということだ。
これもセラピスト的にはクリティカルな話題である。
売れる人はお節介挿入のタイミングがいいのであろう。
そんな風にして雑念混じりに
一朝一夕で動画サイトで仕入れた知識と、机に眠った文房具用ハサミを使って形成された前髪。
それはひどいものであった。
言葉にするには恐ろしい。
光圀の足元に小さな水たまりができていた。
餅は餅屋である。僕は舐めを磨く。髪は切ってもらう。
得意不得意を痛感した夜だった。
帰国後の予約を組んだ。
「プロはすごい」
今日、僕は本日前髪カットを失敗した。
夏になり、かなり暑くなってきた。欧州でも入道雲が垣間見えるようになった。
心なしか頭部が熱い。
「髪、伸びたな。」
前に切ったのは4月だったか。
帰国は7月。残り1ヶ月。ちょうど目にかかる位。
さすがに前髪長めが好きな僕でも、前髪が邪魔だなって思ってくるレベル。
長さで言うと「バッハの旋律を夜に聴いたせいです」のミュージックビデオに出るサカナクションVo:山口一郎の前髪よりちょい長い位。
僕は悩んだ。
後1ヵ月で帰国だ。しかし、このタイミングで髪切りに行くのバツが悪い。
なぜなら、現地の散髪店もあるんですけど、みんななぜかフェードカット。
ジェントルマンを売りにするのもいいが、ビートルズ宜しくマッシュヘアのことも考えて欲しい。
ロックンロールはどこ行ってもマイナーで大衆ウケはしないらしい。
昔のバイト先のガン黒でよく飲むマッスルな先輩を思い出した。
サイダーが飲みたくなった。
日本にいたときは行きつけのお店があり、身も心も任せて安心して美容院にて過ごすことができた。
故に後ちょっと待てば安心な店に戻ることのできる中、テイスト合わない異国の店に髪を任せるのは気が引けたのだ。
ところで、結構僕
シンプルな生活を送るのが好きだ。
その点、髪を切りに行くのは面倒が付きまとう。いわんや知らない店をや、だ。
わざわざ何週間か前に間に予約を取る。
結局シャワーしてもらうけど汚いの嫌だし髪洗う。
当日に伝える髪型を準備をする。
加えて、眼鏡の僕は眼鏡無しで何も見えない中、拘束されると言う。
ちメガネの人あるあるかと思われる。
どうしていいかわかんないタイムが訪れる。
散髪中も、気を遣い、スマホ見るのも気が引けるというものだ。
しかし、話をするにも薄っぺらい身の上話くらいしかすることもなくとてもAwkward である。
美容師さんはコミュ力高いから話してくれるんだけど、その気遣いが自分のコミュ障を逆説的に際立てている気がして、どうしようもない。
ゆえに、僕の指名する美容師さんは無口な職人タイプが多い。
一度都内のいい感じの美容室のイケイケな担当に当たったことがあったが、髪切ってるときに永遠に話しかけてきて下さったので終わりの頃には、愛想笑いでいつも使わない表情筋がつっていた。出来が良いのが救いだったが長居は厳しい場所と判断し、リピートはなかった。
セラピストとしての対応も鏡である。
よくある話だが、関東人は去り際にクレームを言わない。
とあるが、自分全くのそれではないかと。
関東人特有なのだろうか。僕はお節介ができない。
お節介とは相手の領域に踏み込んで自分を押し付ける行為だ。
これは行動の押し売りに他ならない。
欲しくもないタイミングで人に営業する可能性があるということだ。
これもセラピスト的にはクリティカルな話題である。
売れる人はお節介挿入のタイミングがいいのであろう。
そんな風にして雑念混じりに
一朝一夕で動画サイトで仕入れた知識と、机に眠った文房具用ハサミを使って形成された前髪。
それはひどいものであった。
言葉にするには恐ろしい。
光圀の足元に小さな水たまりができていた。
餅は餅屋である。僕は舐めを磨く。髪は切ってもらう。
得意不得意を痛感した夜だった。
帰国後の予約を組んだ。
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