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11/23 23:20 UP!

いい兄さんの日

MITSUKUNI(ミツクニ) いい兄さんの日
いい兄さんの日。

兄さんと言われたら誰を浮かべるだろう?

実の兄がいればその人だろうか。
アニメのキャラの人もいるのかもしれない。

イタチも好きだが、僕の場合は、僕だ。
そう。僕は兄だ。弟か妹かは任せるが下がいる。兄歴約20年のベテランだ。

ベテランともなればなんでもそつなくこなすのが求められる点であろう。2006年のジャイアンツ大道を見習いたい。

しかし僕にとっての兄の兄たるべき部分はすべからく辛く作用してきた。(世間の姉様も同系統の感情をいだいているのではないだろうか。)

・見栄を張る。

・怒れない。

・甘えられない。

こうしてみると全部ぱっと見の印象が悪い。
紐解いていこう。


1.見栄を張る
よくない。やめよう。そう思ってる。でも言っちゃう。僕の身長、ほんとは、、、

2.怒れない
正確には、"他人に怒れない"だ。兄というのは自立した人間性を求められる。「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」「お兄ちゃんなんだから譲りなさい」こう言った周囲の兄たるイデオロギーの押し付けを自我が芽生える頃に陰キャを獲得した僕に与えてしまっては、「我慢はえらいこと」「譲歩は喜ばれる」という思想が身につく。与えてばかりの思考だ。アンパンマンならとっくにジャムおじさんの腕がパンパンになって廃業してる。
ところで、怒る場面を思い浮かべて欲しい。「ex.初指名のセラピストが鼻毛を出していてニンニク臭がする。」としよう。僕、この状況でも怒れない。「鼻毛なんて細いし忙しい時は鏡見てても見えないことあるよね。」「二郎系って美味いよな。ニンニクマシマシ安定択よな」こう思って相手の気持ちに譲歩して。自分が異質と感じる状況に我慢して怒りは治っていく。
直近で怒ったのはとんこつラーメンの香りしたドリップコーヒー出してきた食べログ︎3.7のマスターに対してだった。

3.甘えられない
悲しいことにこの仕事をしていると、お客様に甘えられる距離感がなければ距離がつまらないということを痛感してからだいぶ甘えられるようになった。しかし、根本的には「弟、妹という甘え役がいるためあんな年下の脆弱個体にならないように俺は絶対に甘えない」という強い意志の元に生きてきた。親に甘えず、高校大学をバイト代稼いで卒業し切ることができそうな僕からすると親の金に甘えて生活してる下を見てるとぶん殴りたくなる瞬間止まらず無限級数として発散しそうだが、そうした背景があって甘えるというのは苦手だ。奢りの打診とか安易な質問とか自分でなんとかなる範囲は自分でやらずに迷惑をかけてしまうのが自分の弱さを見せびらかしてるみたいで嫌だ。

女風するに向いていないことづくしの兄である。

しかし、兄というのは生まれ持った責任感で、みんなを纏め、自責思考で物事を考える真面目な奴が多い。
かく言う僕も理系なのに百人一首覚えてカルタ大会に出るほどの真面目だ。
だが真面目が良い、成果に結びつくとは限らない。カルタ大会は後輩の女子に一回戦で10枚差をつけられて敗北。下はお達者でも下の句を言い切られるまでに手が届かなかった。
でも自分の頑張りを褒めてくれる友人がいた。
兄由来の真面目さ、責任感も悪くない。

考えてみれば、案外兄という性格は今の仕事に向いているのかもしれない。
お客様と真面目に向き合うこと。責任感を持ってお相手と接すること。一期一会も多い中、相手に対して無碍な対応をせずに動いていく。

大事なことじゃないか。
仕事もっと頑張れそう。

僕も誰かのいい兄さんになれれば。

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