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~変われた男~ 第2話
送信してから小1時間…
あれから帰宅し、スマホを充電しながらエロサイトを見ていた真太郎。
突如、山口秘密基地からの返信が届いた。
"この度は、勇気あるご応募ありがとうございます♪
大変お手数ではございますが
真太郎様の容姿を確認させて頂きたくと共に、
写真選考を実施させて頂きたく存じます。
胸上の写真を数枚、メールにて送信をお願い致します。"
(な、何ぃ〜?!)
ここで真太郎は
募集要項に "容姿に自身のある方" と
書いてあったことを思い出した。
(自撮りしろってことか?)
(そんなのした事ねぇよ…)
(つか、イケメンじゃないとダメなのかよ⁈)
散々とわがままな文句を思いつつも
とりあえずメガネを外して
充電完了したスマホを自身に向ける…
パシャ
パシャ…
パシャ×2……
パシャ×♾️………
何枚、そして何分の時間が過ぎただろう…
真太郎は無我夢中で、初めての自撮りに
四苦八苦していた。
(もう、この辺で良いだろう。)
(つかイケメンしかダメなのかと思ったけど、
在籍してるセラピスト見たらどうだ⁈…)
(アオって人はリーマン紳士ってかんじで)
(ヨシは俺と同じ知的なメガネ男。)
(カナエは、なんかホストみたいだな。)
…(これなら俺でも合格できるんじゃないか?)
何やら"上から目線"で在籍セラピストを
半ばディスる真太郎。
50枚は撮った自撮り写真の中から
3枚程を選び、
山口秘密基地のパソコン宛てに写真を
送信した。
数分が経ち、
エロサイトの続きを見ていた真太郎へ返信通知が来た。
"素敵なお写真をありがとうございます。
早速ではございますが、面接日程をお知らせさせて頂きます。
真太郎様の第一希望日である
8/3 土曜日、お昼13時からはいかがでしょうか?
山口秘密基地 代表"
(う"…いきなり面接へ行くことになるとは。。)
いろいろと準備不足の真太郎は
自身の空白だらけの履歴書を片手に
約束の8/3、土曜日。
その日真太郎はわざわざバイトをズル休みして
時間通りに指定された
面接場所へと向かった。。
「真太郎さん?こんにちは♪」
そこへ突如現れたのは、
「山口秘密基地の代表です。」
ハゲかけのおっさんだった。
…。
……。
………。
1時間程、雑談を挟みながらの面接。
「本日は、お忙しい中で貴重なお時間をありがとうございました♪
合否に関しましては、後日また連絡させて頂きます。」
そう言い残すと共に、おっさんは
去っていった。。
(風俗店の面接ははじめて受けたけど…
なんだか不思議な時間だったな。。)
そんな事を思いながら、真太郎は
いつもと変わらないバイト生活の日々を送っていた。
数日後、
山口秘密基地からのメールが届いた。
[真太郎様、先日は
山口秘密基地の面接へご参加頂き、
誠にありがとうございました。
審査の結果、この度真太郎様を
当店セラピストへ登録、採用させて頂く運びとなりました。
つきましては、
真太郎様のご都合の良い日に
セラピスト登録料をご用意の上、
当店事務所へお越し頂きたく存じます。]
(な、何ぃ⁈…登録料だと!?)
(コレ払ったら今月のバイトの給料がパーじゃねぇかよ。゚´Д`゚。。。)
とか思いながらも、真太郎は無けなしの登録料を握りしめて
山口秘密基地の事務所へと、足を運んだのであった。
【変われた男】第3話、
~先輩セラピストとの対面~
https://go-kichi.com/s/yamaguchi/diaries/view/184270