これはとある架空のセラピストの物語である。

私は場末の風俗嬢の息子として生まれ、幼い頃には親に見捨てられてしまった。孤独な日々を過ごし、何度も犯罪に手を染めながら生きてきた。しかし、金に困っていた私はある日、セラピストとしての道を選びうそこで出会った彼女が私の人生を変える存在となった。

彼女は風俗嬢として働いていた。極度のメンヘラだった。彼女の目には深い悲しみが宿っており、不幸自慢をすることで他人の同情を引こうとしていた。初めの頃は私も彼女の話に耳を傾け、同じように自分の不幸話を披露し合っていた。しかし、そのやり取りが続くうちに、私は少しずつ疲弊していく自分自身に気づくようになった。

彼女との会話は常に不毛で、憤怒が渦巻いていた。お互いに自分の不幸をアピールし、相手の不幸を軽視することで、自分の存在感を主張しようとしていた。しかし、その行為が果たして何をもたらすのか、何を証明するのかという疑問が湧いてきた。私たちは自分の不幸を競い合っているだけであり、本当の幸福や充実感は得られていなかった。

そして、私はその矛盾に気づいたのだ。不幸であることを自慢することがいかに惨めであるかを知ったのだ。私たちは自分の不幸話に埋もれ、本来の問題や解決策から目を背けていた。不幸を競い合うことで一位をとったとしても、その栄光は虚しいものであり、心の奥底には深い悲しみが残るのだ。

この出来事を通じて、私は人生の価値を再考することになった。不幸自慢ではなく、幸福を追求し、自己成長に努めることが本当の意味での充実感をもたらすのだと気づいた。自分自身が過去の苦難に囚われるのではなく、未来に向かって前進し、自分の人生を切り拓いていくことが重要なのだ。

不幸自慢で一位になっても、本当の幸福は手に入らない。私はそこから学んだ貴重な教訓を胸に刻み、前に進んでいく覚悟を決めた。自分自身の幸福を見つけるために、不幸を自慢するのではなく、喜びや成長を分かち合える関係を築きたいのだ。本当の幸福は他人との絆や助け合いの中に宿るのだと、私は信じている。